「ホワイトナイト」
第十一章

ホワイトナイト98

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「そうだな。これだけ弛めば、もういいか」
 それでもぬめった音をたてながら、最後は注意深く指を引き抜く。その一瞬の掻痒感に猛が身震いしながら声を出すと、からかうように尻の丸みに口づけられる。
「ヤバイ。なんか、凄え良さそう……」
 指先で後孔をくすぐりながら呟く陽介の息が襞にもかかる。もの欲しそうにひくつくそこを舐めんばかりに眺めまわし、あまつさえ舌でつついた男の頭を猛は反射的にはたき落とした。

「も、……、ヤダ。ほんと……」
 と、泣き言を言い、猛はくたりと倒れこむ。羞恥で脳まで煮えたぎり、膝に力が入らなくなる。
 と、その一瞬を狙い定めていたように、綻びきった後孔に陽介の性器があてがわれ、気づいた時には矢尻のような先端を中まで押し入れられていた。
「あっ! あ……っ、やだ、ああ……っ、なんか」
 時間をかけて念入りに解してもらったせいか。
 湿った隘路を割り開く陽介の剛直の生々しさが、ときめくような戦慄を生み、猛を甘く喘がせる。短い抜き差しをくり返し、ぐっと腰を押し込められると身体も強ばり、疼痛もある。 
 けれど、異物に出口を塞がれた違和感の方が強烈で、覚悟していた痛みは実際それほどでもない。
 どうしよう。
 初めてなのに、慣れてるなんて誤解されたりしないだろうか。

 猛があれこれ思案をめぐらす間にも、灼熱の熱塊を美味そうに食んだ柔襞が陽介をじわじわ呑み込んで、淫らな蠢動をくり返していた。しかし、ゆっくり身体を起こした陽介が、    
「猛。最後にちょっとだけ我慢しろ」
 と、口走るなり、勢いづけて穿ってきた時、思わず喉を反らして叫んでいた。
「猛……っ! 猛、大丈夫か?」
 陽介が焦ったように息を弾ませ、慌てて覗き込んでくる。猛はぎゅっと目を閉じたまま、首を左右に振って答える。




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