「ホワイトナイト」
第十一章

ホワイトナイト95

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「だって、僕。今、なんか変な声……」
 いい歳をした男のくせに甘えるように啼くなんて、白けさせたりしてないか。恐々上目に一瞥すると、答えのように口づけられる。重ねた唇をどこか鄙猥に蠢かせ、吐息も舌もからめ合わせて見つめ合う。   
「なんでだよ。変じゃねえよ。可愛いよ」
 キスの合間に陽介の告白が絞り出され、狂おしいほど抱きしめられる。気が遠くなりそうな抱擁だった。素肌がこすれる微かな音と荒いだ吐息が激しく重なり、ぶつかるように抱きしめ合った。
 陽介の『可愛い』は『好き』の同義語。
 体の中を逆巻く熱が怯えも躊躇も突き破る。二人ともに言葉を投げ捨て、互いの肌を舐め合う音を響かせるだけの肉塊になる。              
「猛、……。猛」
 陶然として自分を呼ぶ声。
 熱を帯びた掌で焦れたように肩を擦られ、猛も陽介の肩をかき抱く。陽介は逸る息をまき散らしながら尖った乳首を舐めしゃぶり、猛の性器を握りこんだ。  

「えっ、やっ……、あっ!待……っ」
 猛は頭をもたげたが、震える性器を上下にしごかれ、再びベッドに仰向ける。
 聞こえてくるのは荒いだ呼吸とベッドの軋み。性器の窪みを人差し指で淫靡に擦られ、キスを落とされ、涙のように軸を伝った体液をざらついた舌で舐めあげられて、達してしまいそうになる。
「も、……ヤ、ダ。やめて」
「なんで? 良くない? 下手クソか?」
 猛がぐずって押し戻しても、陽介はビクともしなかった。
 やめるどころかほくそ笑み、猛の脚を自身の背中に掛けて開かせ、尻の狭間の窄みも暴いた。猛はぎょっと目を剥くも、直後に軸を舐めねぶられて、鋭く顎を突き上げる。

 猛がどんなに泣き咽んでも、口腔深く呑みこまれ、唇できつくしごかれる。
 挙げ句に晒した秘所をくすぐられ、戦慄く性器の先端ばかりを舌で擦られ、舐めしゃぶられて、涙も声も止まらなくなる。あまりに鼓動が速すぎて、こめかみまでが熱く脈打つようだった。
「……凄え、ヤラしい顔してる」




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