「向かい風を行く」
第七章

向かい風を行く 69(R18)

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「全然変じゃないですよ」
顔を覆った手の甲に苦笑とともに吐息がかかり、手首を掴んで離される。
「嘘、ウソ。絶対嘘だ。ほんとのこと言えよ、バカ」
美貴はムキになって否定した。
それでも甲斐は満面に、こぼれるような微笑みを黙って浮かべているだけだ。
「ヨシキさんは何しても可愛いよ」
やがて、ぐずる子供を宥めるように言いながら、
甲斐は右手で美貴の乳首をいじり出し、尖りきった先端をこよりのように摘んでいる。

「もっ……う、やめ……、しつこい! そこばっか」
だんだん腹が立ってきて、甲斐の頭を押し戻そうともがいたが、
有無を言わさず下着ごと、いきなり下衣を下ろされた。
「わっ、……なっ、なに、待……っ」
剥した下衣を蹴り降ろし、甲斐が腹にも口づける。
感じるよりもくすぐったくなり、胴をよじって暴れると、膝を力任せに開かされ、
勃起した屹立を暴かれる。

「やめ、……も、こんな……」
腹につくほど立ち上がり、揺れる軸にも視線をねっとり這わされる。
咄嗟に伸ばした手まで再び掴まれて、隠すことも許されない。
美貴は羞恥で唇を喘がせた。
耳まで顔が赤らんで、じわりと涙がにじみ出る。
 
なのに自分の意思とは裏腹に、
甲斐の独占欲に近いような熱い視線に炙られることを悦んででもいるように、
ぬめった雫を軸の添わせ、滴らせる。
 
男の欲を剥き出しにする甲斐の眼差し。
強引さにまで煽られて、呼吸も鼓動も苦しくなるほど速くなる。
「甲斐……」
胸を上下に喘がせて、目顔でキスをねだったら、噛みつくようにキスされる。
唇を食むように蠢かせ、歯列を舌で淫靡にねぶり、美貴の舌に舌を絡めて吸い上げる。
そのたび鼻にかかった息が漏れ、頭の芯まで痺れたようになっていた。


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エブリスタでも『天下分け目のBL合戦』企画にプラチナ文庫様『ピュアラブ』部門で連載しています。
舞台は京都。お香屋さんの一人息子(大学生)が主人公。
特殊な五感の少年と、チャラ男刑事の間で主人公が揺れまどう話です。
一応ピュアラブで、なんかほのぼの。
だけど、次々事件が起きるサスペンスタッチ。いつものようにいろんな意味でごった煮のBLです。
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