「ホワイトナイト」
第十一章

ホワイトナイト101

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「……猛」

 額に浮く汗。
 眇めさせた双眸が訴えるように猛を捉える。いつもは軽く撫でつけている前髪が額に落ちて目元にかかり、陽介を少年のように見せていた。

「好きだ、……猛」
「……陽介さん」
 十年前は互いに無力な子供だった。
 一度は親の事情でやむを得ず途切れてしまった心の糸を自らの手でたぐるように、身を乗り出させて陽介の肩に腕を絡め、その唇を深く合わせる。
「あっ!あっ!ああ……、んん……」
「猛、猛……。愛している」
 キスの合間にくり返される告白に猛がキスと愛撫で応える。 

 次第に加速していく苛烈な抽挿。 
 もたつくような音を出す体の深部をかき回されて捏ねられて、涙も嬌声も止まらなくなる。
ほころびきった奥の奥まで突き上げられて喘がされ、ベッドが前後に波打つほどに激しく腰を叩きつけられ、猛は背筋を反り返らせた。
「ああ、イク! イッちゃう! 駄目、ダメ、……あっ、あ……っ!」
 助けを求めて叫んだ刹那、陽介をきつくかき寄せる。その堅牢な肩に爪をたて、淫蕩な声を張りあげさせた時だった。       
 猛が声を引きつらせ、陽介の腹に吐精しながら極めると、体の中でひときわ大きく膨れあがった雄蘂が灼熱の奔流を迸らせる。 

「……あっ、あ、……んっ、ああっ、陽介さ……っ」
 猛は顎を天に突き上げ、小刻みに四肢を戦慄かせていた。
 陽介も猛をきつく抱きすくめたまま二度、三度と遂情し、その熱情を奥へ奥へと塗り込むようにしつこく腰を穿ってくる。
「あっ、も……、や、め、駄目……」
 もうと、首を振り、泣いて許しを乞いてなお、男の激しい放埒はいっそう猛を淫らに激しく惑乱させた。




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