「ホワイトナイト」
第十一章

ホワイトナイト100

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「……も、もっと、ゆっく、……り。ゆっくり、……して」
 肩で息を喘がせながら、背後の男をふり仰いだが、陽介は猛の腰に手を添えたまま、ほくそ笑んでばかりいる。
「……わかった。今度はもっとゆっくり、な?」
 猛の背中に胸を合わせた陽介に、両手で乳首をまさぐられ、腰でゆったり弧を描かれる。蕩けきった最奥を味わうように抜き差しをされ、鄙猥に腰を回されるたび、粘つくような音がした。  

「もっ、や……、だ。やめ……、んんっ」
「……んだよ。ゆっくりしてって言ったじゃねえか」
 悪どく笑った恋人を横目できつく睨みつけても、経験値では雲泥の差のこんな男に飴と鞭でいたぶられたら手も足も出なくなる。枕を噛んで堪えたはずの甘い喘ぎが唇から漏れ、シーツに涙の染みができる。

「ん、ああ……っ! あっ、あっ、陽介さ……、ああっ」
 静寂の闇に響いているのは粘膜がたてる鄙猥な音と、肉のぶつかる生々しい音。鮮烈に腰を穿たれるたび、ベッドが軋みをあげていた。
「猛、……猛」
 と、うわごとのようにくり返し、掌で猛の顎を上向かせながら口づける。猛り狂った舌先で口腔深く貪り尽くすと、やがてゆっくり猛を仰向けさせた。
「陽介さん……」
 猛が心許なくなりながら、思わず両手を伸ばした刹那、背中が浮くほど抱きしめられる。猛は咄嗟にしがみつき、性急なキスで彼に応えた。

 天井の高い寝室に、まき散らされる荒い息。
 ひと際感じる一ヶ所をいたぶるように穿たれ、抉られ、艶冶に肢体をくねらせる。さらに折り曲げられた両膝を掴まれながら揺さぶられ、悲鳴のように泣いて悶えた。汗にまみれた肩にも胸にも陽介の熱い息がかかり、陽介の顎から滴る汗が胸で冷たく光って爆ぜる。




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