「ホワイトナイト」
第十一章

ホワイトナイト99

 ←ホワイトナイト98 →ホワイトナイト100
「やっ、あ……、なに、凄……っ」       
 陽介の熱い漲りが刻む鼓動を内襞で直に感じるたびに、指の先まで愉悦が走る。
不思議とすべてを収めてしまえば、痛みも違和感も引き潮のように薄れていった。猛はほっと息を吐き、肩越しに陽介を仰ぎ見る。
「大丈夫。……今はちょっと、変な感じがしてるだけ」
 獣の交尾のような形で繋がる姿勢は恥ずかしかったが、そこにあるのは自分ではない熱や鼓動を体の奥で感じる事への畏怖のような感覚だけだ。

「そう、か。良かった。……緊張した」
 微笑む猛に深い安堵の息を吐き、陽介は強ばらせていた頬をゆるめる。
 そして、やはり目が合えば笑みがこぼれ、短いキスを交わし合う。猛の乱れた前髪を指で梳いて撫でつける陽介の顔にも汗の粒が光っていた。
「……じゃあ、ちょっとずつ動くから。しんどかったら、すぐ言えよ?」
 その言葉通り身を乗り出させて何度も猛を窺い見ながら、陽介がごく浅い抽挿を送り込む。 じくじく疼く内襞をゆったり擦られ、広げられ、奥に溜まった体液を陽介の屹立で鄙猥にかき混ぜられる。それでも陽介の動きはゆるやかで、ひと刺しごとに猛を芯から蕩けさせた。
「あっ、そ……っ、や、やめ……」
 口では嫌だと訴えかけても、媚を含んだ甘い声音に本音を暴露されている。猛が肘から崩れ落ちると、陽介が腹の下に腕をまわして起き上がらせた。
「やめるか? 嫌か……?」
 陽介は逃げられないよう猛の胴を抱き込んで、浅く深く、貪婪な内襞をなぶるように擦られる。わかってるくせにと睨みつけても、楽しげに双眸を細められ、猛はさらに歯噛みした。けれども質量のある突き上げを、ズンと奥までくれられて、あられもない声を張り上げる。

「あっ、あっ、……いっ、んん……っ!」
 目蓋の裏に火花が散って、猛は天井を仰ぎ見たまま唇だけを喘がせていた。全身の肌がそそけ立ち、一気に隘路を貫いた陽介の逞しい雄芯が奥深いところで泊動していた。
 抱きしめてくる腕の強さ。 
 たて続けに腰を送り、深く強く穿ったあとで狂おしいほど肌を吸い、うなじを舐めた陽介に獣のように歯をたてられる。
「ああ……っ! 痛っ、あ、陽……っ」
 そんな野蛮な愛撫でさえも恥ずかしいほど煽られて、我を忘れて泣きじゃくる。背を弓なりにして咎めても、嬉々として跳ねる猛の性器の先をくすぐり、舌を噛むほど突き回される。猛は堪らず枕に顔を埋め、涙混じりに哀訴した。 




にほんブログ村 BL小説
スポンサーサイト



 関連もくじ一覧 ▼ 
総もくじ 3kaku_s_L.png ホワイトナイト
総もくじ 3kaku_s_L.png ほんとのことを言ってくれ
総もくじ 3kaku_s_L.png 夜のギヤマン
総もくじ 3kaku_s_L.png 死か降伏か
総もくじ 3kaku_s_L.png 咲かない桜の桜守
総もくじ 3kaku_s_L.png 向かい風を行く
総もくじ 3kaku_s_L.png 一緒にいようよ
もくじ  3kaku_s_L.png 電子書籍関連
総もくじ  3kaku_s_L.png ホワイトナイト
総もくじ  3kaku_s_L.png ほんとのことを言ってくれ
総もくじ  3kaku_s_L.png 夜のギヤマン
総もくじ  3kaku_s_L.png 死か降伏か
総もくじ  3kaku_s_L.png 咲かない桜の桜守
総もくじ  3kaku_s_L.png 向かい風を行く
総もくじ  3kaku_s_L.png 一緒にいようよ
もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
【ホワイトナイト98】へ  【ホワイトナイト100】へ

~ Comment ~

管理者のみ表示。 | 現在非公開コメン卜投稿不可です。
  • 【ホワイトナイト98】へ
  • 【ホワイトナイト100】へ