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【  2017年08月  】 

向かい風を行く 65

第七章

2017.08.01 (Tue)

 「こっちですから」最上階で止まったケージを甲斐が先に下りて、肩越しに告げられる。美貴も黙ってフロアに出た。繋がれた手をぐいぐい引っ張られながらマンションの共用廊下を直進し、玄関のドアを開けた甲斐に、そのまま寝室まで連れ込まれた。「なんか本当にホテルのスイートルームみたいじゃん……」広々とした寝室の窓際には、肘掛け椅子とテーブルとスタンドライト。焦げ茶と白のリネンでシックにコーディネイトされたキングサ...全文を読む

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い、1位になっている。

未分類

2017.08.01 (Tue)

 今、確認してみたら、『向かい風を行く』64話がブログ村BL小説注目記事の1位になっていました。初めてのことなので、あまりに嬉しく、記念に書き留めておこうと思ってしまいました。これもすべて応援して下さっている皆様のお蔭だと、心より御礼を申し上げます。本当に、いつもありがとうございます。また、本日8月1日からエブリスタさんで『天下分け目のBL合戦』企画で史上最大級の作品募集が始まりました。私も通常は作...全文を読む

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向かい風を行く 66

第七章

2017.08.02 (Wed)

 「好きですよ。ヨシキさんと同じ意味で」きっぱりとした声だった。寝室のドア近くにいる甲斐とは距離があったのに、好きだという三文字が魂に直に打ち込まれたかのような力があった。痛みがあった。甲斐は壁のスイッチに手を伸ばし、部屋の灯りを消し去った。闇に覆われた寝室を突っ切って、甲斐が美貴の隣に腰かける。「本当に、あんまり好き過ぎて……。ずっと頭おかしくなりそうだったのに……」ベッドのスプリングが上下して、甲斐...全文を読む

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エブリスタで連載始めました。

未分類

2017.08.02 (Wed)

 エブリスタさんの『天下分け目のBL合戦・夏の陣』に、手塚エマの筆名で、【君の匂いがする時は】という未発表の新作の連載を始めました。京都の老舗お香屋さんの跡取り息子が、特殊な五感の持ち主の少年とチャラい刑事の狭間で揺れまどう三角関係。ミステリアスでサスペンス要素も含んだ(つもりの)BL小説です。プラチナ文庫さんのピュアラブ部門への参加です。ピュアラブですよ?「溢れんばかりの甘さや切なさ」「純愛」「愛...全文を読む

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向かい風をゆく 67(R18)

第七章

2017.08.03 (Thu)

 キスの角度を何度も変え、美貴の袢纒の腰帯を解きつつ、甲斐が頬や喉に忙しなく唇を滑らせる。素肌に感じる熱い息。袢纒の下のTシャツも頭抜きに脱がされた。甲斐の唇が立てている湿った音が耳の近くでするたびに、鼓動が刻々と高鳴った。切なくて、嬉しくて、あちこち吸いつく甲斐の頬を手で挟み、美貴は自分から口づける。甲斐は躊躇なく口を開け、美貴の舌を絡め取る。さらに美貴の頭を両手で抑えて固定して、真上から噛みつく...全文を読む

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向かい風を行く 68(R18)

第七章

2017.08.04 (Fri)

 甲斐は男同士のセックスに慣れている。悔しいぐらいに知っている。それは流れるような愛撫や所作が雄弁に語っていた。それなのに自分は初めてだ。こんな時の反応は何が正解で何が駄目かも、わからない。 女の子みたいにすればいいのかも、それとも男なんだから、自分も甲斐に同じようにするべきなのかもわからない。そして何よりも恐いのは変に喘いで白けさせることだった。 ヤッてみたら本当に思ってたのと違ったと、後で甲斐に...全文を読む

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向かい風を行く 69(R18)

第七章

2017.08.05 (Sat)

 「全然変じゃないですよ」顔を覆った手の甲に苦笑とともに吐息がかかり、手首を掴んで離される。「嘘、ウソ。絶対嘘だ。ほんとのこと言えよ、バカ」美貴はムキになって否定した。それでも甲斐は満面に、こぼれるような微笑みを黙って浮かべているだけだ。「ヨシキさんは何しても可愛いよ」やがて、ぐずる子供を宥めるように言いながら、甲斐は右手で美貴の乳首をいじり出し、尖りきった先端をこよりのように摘んでいる。「もっ……う...全文を読む

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向かい風を行く 70(R18)

第七章

2017.08.06 (Sun)

 「ヨシキさん……」湿った音を立てながら唇を離し、甲斐が甘く囁いた。真上から覗きこ込む甲斐の目も劣情に熱く潤み、猛っている。その双眸に見下ろされ、拘束されているだけで、身体の芯が震え出し、達してしまいそうになる。だから、もういい。どんな醜態をさらしても、今は甲斐と抱き合いたかった。心から。この後もしも幻滅され、甲斐に意図的に距離を置かれ、自然消滅してもいい。それでも甲斐を感じたい。この気持ちに嘘はない...全文を読む

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向かい風を行く 71(R18)

第七章

2017.08.07 (Mon)

 「ヨシキさん、ちょっとだけ自分でしてて」と、美貴の手を取り、性器を握らせ、美貴の膝を立てさせる。「えっ? ……えっ?」「俺はこっち、してるから」甲斐はサイドテーブルの引き出しから小瓶を出して蓋を開け、オイルのような液体を美貴の股間にとろりとかけた。「わっ、なに、冷た……っ」慌てる美貴を上目に眺めて薄く笑み、甲斐はオイルを掌にも受け、両手を擦り合わせている。その、オイルをまとった人差し指で後孔に優しく触...全文を読む

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向かい風を行く 72(R18)

第七章

2017.08.08 (Tue)

 「……はっ、あっ、甲斐。あ……っ」静謐な部屋に粘膜を擦るねちねちという淫靡な音が響いていた。いつしか美貴は抗いがたい情欲の波に呑み込まれ、あられもないほど夢中で性器を扱きたてた。背を弓なりに反らして喘ぎ、卑猥に腰を揺らめかせる。 その手元からはみ出た亀頭に舌を這わせて吸いつく男。性器にかかる荒い息。節高の人差し指でも内襞を擦られ続けているうちに、腰の奥から濃艶で甘美な愉悦がわき起こり、自慰する右手も止...全文を読む

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プロフィール

坂東蚕

Author:坂東蚕
BL小説書き。
小説ディアプラス第27回チャレンジスクール編集部期待作・第1回BL小説大賞編集部期待作受賞。
お仕事ものや、和風、明治大正昭和レトロなBL好き。

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